「理不尽」をどう受け容れるか【中編】
「仕事が人を輝かせるのではなく、人が仕事を輝かせる」
こんにちは!TLBライフ株式会社の境です。
前回に引き続き「理不尽」をどう受け容れるか。
【中編】をお伝えしてまいります。
【前編はこちら!】
「理不尽」とは?
物事の筋道(道理)が通らないこと。世間の常識と照らし合わせて逸脱していること。
引き続き考察してまいります。
「理不尽」をどう受け容れるか。繰り返しとなりますが、辞書から引用したこの一文に「ポイント」があります。
企業における「理不尽?」が受け容れられない理由。
前回の記事で記した以下のふたつの理由のつづきです。
- 従業員である自分と経営者との違いが理解できていないこと
- 自分と上司の立場や役割の違いが理解できていないこと
⒊状況の変化に対して疎いこと
あくまでもこれまでの経験による私見ですが、「理不尽?」なことがあると腹を立てたり、ふてくされたり、自暴自棄になってしまう人に多いのはこのタイプ。
以前の「コミュニケーション研修」でもお話しをさせていただいた、現在の状況からずっと変わらないことなどあり得ない、企業の業績状況の変化に伴って生じる諸々の変化について。
経営理念のように、ほぼ変わらない要素がある反面、業績の上下に連動して変わる要素が多いことは、当然いうまでもありません。
「以前は許されていたことがなぜ?」
「最近急に口うるさく…」
「方針がコロコロ…」
「ありえない額面…」
←の際は、ほとんどの方が甘受するのですが、→の場合に行われる経営判断を「理不尽?」と捉える方も少なくありません。
確かに、→の過程で行われる判断は私たちにとっては窮屈さや困惑をともなう事象であることに間違いありませんが、世間の常識と照らし合わせて逸脱している判断なのでしょうか。
- 業績が下降しているのに、好調時と同様の方針を継続。
- 存続すら危ぶまれる状況なのに、下降からの過程においても指導を強化せず。
- 同様の状況においても、情を優先させるがゆえに待遇面変えず。
これらのほうが、よほど世間の常識から逸脱しているはずです。
⚠️希薄な帰属意識
⚠️他力本願的思考
⚠️当事者意識の欠如
「我関せず」。こうした状況の変化に対する判断の内容を「理不尽?」と感じるのは、会社や部門を取り巻く各種状況の変化に疎い方が多いです。
自分にとって好ましくない事象がすべて「理不尽」に該当するとはかぎりません。
ただ、これは総論の話ですので、そのやり方や伝え方、そこまでの判断をせざるを得なくなった背景によっては「理不尽」に該当する場合もある旨はご理解いただきたいと思います。
皆さまが所属する会社や部門は、現在どのような状況変化の過程にあられますでしょうか。
つづいて次の理由です。
⒋そもそも「理不尽」という言葉の意味が履き違えられていること
物事の筋道(道理)が通らないこと。世間の常識と照らし合わせて逸脱していること。
繰り返しお伝えしてきた「ポイント」は下線部にあります。
- 自分の常識
- 自分の都合
つまり、照らし合わせる基準がこれらである場合は、「理不尽」には該当しませんし、残念ながら会社は会社の都合で動くゆえ、勤務地・キャリア・生活状況等の個人の都合は後回しにされます。
低評価、低査定、降格、未経験部門への配転…。
企業においては、私たちが一見「理不尽」と感じてしまうような判断が行われることが少なくありません。
「あんなに頑張ったのに…」
「ベストを尽くしたのに」
「なんであの人ばかり…」
「やったことありませんよ…」
「理不尽」と感じる人の言い分です。
本当にベストを尽くしたのでしょうか?
そこに甘えやミスや怠惰は微塵もなかったでしょうか?
たとえ、比較対象となる他者を圧倒的に凌駕する完璧な仕事ぶりであり、甘えやミスや怠惰が微塵もなく、上司が見切れていない部分があったとしても、それは「理不尽」には絶対に該当しません。
なぜならば、「他人評価の原則」は世間の常識だからです。
評価や査定、昇格・降格の判断・決定を行うのは自分ではありませんし、そのような企業はないはずです。
そしてもうひとつ。
期待度の高さやフィーリング、もっといえば「好き嫌い」「(部下として)かわいい・かわいくない」など、評価には必ず「評価者の主観」が入ります。
将来的な期待をこめての先行投資的な要素も入ります。
コミュニケーションを入口とした日頃からの良き関係性構築の重要性がここにあります。
同じような仕事をしても、期待されている人とそうでない人では評価が変わります。
ポストが空いたとしても、どちらを任命するかという判断には、少なからず「期待の大小」が関係します。
「ありがとうございます!」
自身に対する評価は、感謝の気持ちと謙虚さをもって受け容れるのみ。
これなくして「理不尽?」からの脱却と、次の機会での挽回はあり得ません。
自身の評価や処遇に対して、ふてくされ、腹を立て、不平不満を述べることのほうがよほど「理不尽」であり、その「理不尽」が会社や上司から評価されることは皆無だといっても過言ではないのです。
今回はここまでとさせていただきますが、適宜お振り返りいただけますと幸甚です。
次回は【後編(まとめ)】をお伝えします!
「企業が人を輝かせるのではなく、人が企業を輝かせる」
TLBライフ株式会社の境でした。
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