「理不尽」をどう受け容れるか【前編】
「仕事が人を輝かせるのではなく、人が仕事を輝かせる」
こんにちは!TLBライフ株式会社の境です。
内輪の話で大変申し訳ないのですが、研修コンテンツに関する打ち合わせをした際、弊社内の一部からの「猛烈なリクエスト」もあり、タイトルのとおり、今回からは「理不尽」をどう受け容れるかについてのお話しをさせていただきます。
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— TLBライフ境 (@TLB_life_sakai) 2019年9月9日
「理不尽」とは?
物事の筋道(道理)が通らないこと。世間の常識と照らし合わせて逸脱していること。
この言葉を辞書で調べると、このように記載されておりますが、実はここに「理不尽」を受け容れるうえでの大きなポイントがあります。
企業においても、プライベートにおいても、日常生活を送るうえで「理不尽」はつきもの。
たとえば、プライベートにおいては自分にとっての大切な存在である人が、重病にかかったり、事故に巻き込まれたり…。
これら予測不可能な、できることなら受け容れたくないこと。
でも最終的には受け容れざるを得ないこと…。
大切な存在である人が…という事実には、私たちが納得できるだけの筋道(道理)はありません。
私たちの人生は常に「理不尽」と隣り合わせにあるといっても過言ではないはずです。
報道を見ても、病気や事故や事件に関することが多数…。
現にこうしている間にも、多くの方が「理不尽」に直面していますし、いままさに私もこの「理不尽」に直面しています。
そうなってしまった以上は受け容れるしかありませんし、最善策を模索し、可能性を信じて実行するのみ。
形や内容はどうあれ、「宗教」というものがこれだけ広くから信仰を集められるのも、こうした受け容れたくない「理不尽」を受け容れるための「拠りどころ」になっているからという理由があるからだと聞いたことがあります。
必要性は「平時」ではなかなか実感できません。
と、ここまでは、ごく当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、ことこれが企業内での話になると、受け容れられない・受け容れようとしない方が、少なくありません。
お世話になると決めたのであれば、受け容れるしかないのに…。
「理不尽なので…」
「理不尽なことが多すぎます」
これまでの経験のなかで、新入社員はじめ多くの方々と関わって参りましたが、退職希望者面談のなかでその理由を尋ねると、会社・上司の「理不尽さ」を挙げる方が少なくありませんでした。
内容を確認のうえ、「理不尽?」であれば、
「理不尽ではないのでは?」
「その理由なら考え直すべきですよ」
私はこう言っていました。
なぜなのでしょうか?
これを理由にして退職すると、次の会社でも同じことを理由にするからです。
「理不尽?」に直面すると腹を立てる
「理不尽?」に直面すると自暴自棄になる
これは、その人の「感情のクセ」。
無意識ゆえ、自覚しないかぎり矯正できません。
これと同じパターンです。
ただ、パワハラなど、各種ハラスメント案件や不当な要求、事実無根なことに対する指導、挨拶の重要性を説きつつスマホをいじりながら‥等、これらは受容に値しない「理不尽」であることは誤解なきようお願いいたします。
「理不尽」をすべて受け容れましょうという話ではございません。
では続きに参ります。
企業における「理不尽?」が受け容れられない理由。
「理不尽?」と記してきたように、私は「理不尽」というよりは、その方にとって「納得しかねること」と思っているのですが、それが受け容れられない理由は、以下の四点だと考えます。
- 従業員である自分と経営者との違いが理解できていないこと
- 自分と上司の立場や役割の違いが理解できていないこと
- 状況の変化に対して疎いこと。
- そもそも「理不尽」という言葉の意味を履き違えていること。
ひとつひとつお話ししていきたいと思います。
⒈従業員である自分と経営者との違いが理解できていないこと
「私たち従業員と経営者の根本的違い」は何ですか?
すべてはこの質問に集約されます。
「役割」「報酬」…、いろいろ出るのですが、研修やセミナーにおいてこの質問しても、まず正解には巡り合うことはありません。
答えは「役割・報酬の違い」の根本となることです。
かくいう私も過去、自身が三度提案したことに対し、経営者が下した三度連続の「No」という経営判断に対して「ああでもない」「こうでもない」と不平を述べ、
「なぜ?」
「納得いかない」
「理不尽では?」
このようなことを思った経験があります。
このような面持ちで二度三度と会議に出したところで承認されるワケもなし。
いまとなっては本当に愚かなことをしたものだと思っています。
つまり、その案件をやるかやらないかを判断するのは、「実務担当者」である私ではなく「経営者」であるということ。
こちらがどのような根拠を持ち合わせようとも、資料作成にどれだけの時間をかけようとも、そんなことは一切関係なし。
背景や、かかる費用を勘案し、最終的な判断・決断をするのは「経営者」の役割。
従業員はそれを担いません。
私たちは、困れば誰かに判断を仰ぐことができるが、経営者はそうはいかない。
それをつかまえて「理不尽」とは…。
私は「何様」だったのでしょうか。
当社においても当然そうですし、皆さまの会社においても同じようなことがあると思います。
「経営者」の判断基準と、私たち従業員(実務担当者)の判断基準は違います。
下された経営判断に対して、全従業員が納得するということはありえません。
賛成する者もいれば、賛成しない者が出るのは当たり前。
「理不尽?」は必然なのです。
⒉部下である自分と上司の違いが理解できていないこと
各部門や営業拠点においても同様。
実施をするかしないかの判断をするのはそれぞれの責任者。
意見を述べるのであれば、まずはそれをきちんとやり遂げてから。
これも忘れてはいけないことだと思います。
「理不尽」とは、物事の筋道(道理)が通らないこと。世間の常識と照らし合わせて逸脱していること。
過去の私の例を挙げましたが、私と経営者、企業における意思決定の筋道(道理)を外していたのはどちらだったのでしょうか?
この提案案件を「最後の砦(とりで)」と認識していたわたくし。
だから二度三度と起案したワケですが、判断結果を受け、モチベーションを下げ、退職も考えた…。
ある方との一席にて。
今でも私のなかでは本当に重要な教えです。
「理不尽×2・納得いかない×2って、君は結局、自分で判断したいだけじゃない😉
「であれば会社辞めて、自分で起業したほうがいい😁」
「そうしたら何でも自分で判断できますよ😁」
「会議で提案したこともやれちゃいますよ😁」
「経営者と従業員の違いは何ですか?」
実際の「起業家」「経営者」からの重い言葉でした。
会社に残ったことは言うまでもありません。
このように、経営者(責任者)と従業員(部下)の根本的な違いを理解しておくことで、「理不尽?」の受容の度合は大きく変わってくるのです。
「理不尽」なのか「理不尽?」か。
いま皆さまの前に、受容しかねることが起こっているならば、それは上記どちらに該当しますでしょうか?
今回はここまでとさせていただきますが、適宜ご参考にしていただければ幸いです。
TLBライフ株式会社の境でした。
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