社員教育において、アメリカで構築された手法が主流であり続ける理由【後編】
「仕事が人を輝かせるのではなく、人が仕事を輝かせる」
こんにちは!TLBライフ株式会社の境です。
今回もどうぞよろしくお願いいたします。
さっそく参ります。
アメリカで構築された教育手法が、過去から現在まで主流である理由
「企業は人なり」という言葉もあるとおり、眼前の業績向上を実現し、更なる発展を遂げ、存続を実現するためには必須の社員教育。
正しい社員教育・人材教育を行わずして企業の発展はありません。
前回に引き続き、アメリカで開発・構築された教育手法が主流である理由についてお話をさせていただきます。
⒉最強の「軍」を保有する国家であること
これは一昨日の訪問企業様のご担当者との話でも非常に盛り上がったのですが、アメリカは世界最強の「軍」を保有する国家であることです。
どのようなことでしょうか。
6年ほど前でしょうか。とある機会のなかでお聞きし、それまでの社員教育に対する考え方や価値観をさらに変えることとなったきっかけとなったお話をご紹介いたします。
①「軍」に最高レベルの教育が求められる理由
世界最高レベルの教育が行われているのが「米軍士官学校」。
「軍」における指揮命令者である将校としての倫理観や組織統率力、各種問題解決能力を学び、それを最高レベルまで高める…。
一部要素だとは思いますが、高いレベルでの「頭脳」「体力」「組織統率力(リーダーシップ)」、さらには「コミュニケーション能力」「強靭な精神力」すべてを兼ね備えた人材を厳選し、「世界平和の実現」と「国家国民に対する奉仕の精神」といった「道徳観」をもつ人材に育て上げ、「軍」に輩出する。
「軍(軍隊)」というと、マイナスのイメージを抱く方が多く、教育分野においては揶揄されることも多いのですが、「軍隊教育」にこそ世界最高レベルの教育手法と成果が求められるそうです。
「軍」に課せられる「ミッション(使命)」は「恒久的世界平和」と「国家安全保障」の実現。
リーダーシップの欠如や、チームワークの不備、メンバーの適当かついい加減な任務遂行は「人の死」に直結する。
「企業内教育」が「軍隊教育」と比較して遅れたり、疎かにされる理由はただひとつ。
それは「人の死」に直結しないからだそうです。
企業ごとにそれぞれ「ミッション」はありますが、実現できずとも、近づけずとも、究極的には倒産しようとも、それは人の死には直結しません。
私はもちろんですが、企業における教育に対する「本気度」が「軍」のそれに足元にも及ばないのは、当然といえば当然なのです。
②「国家 対 国家」から「複数国家 対 テロリズム」へ。
日清戦争、日露戦争、WWⅠ・WWⅡなど、過去の戦争は「国家 対 国家」の争い、かつ砲撃戦や銃撃戦が主流でした。
そのため、兵隊や武器弾薬の数など、より多くの「リソース」を保有する国家が強かったという事実がありました。
- 空港・洞窟・荒野など、どこに潜んでいるかわからないテロリスト。
- 爆破・爆撃・銃撃に加えて毒ガスを使用した化学兵器など、これらの攻撃がいつどこから仕掛けられるのかも定かでない。
しかし、現代においてはこのように、アメリカ軍はじめ各国の軍が「多国籍軍」を編成し、一致団結してテロリズム鎮圧に動くというふうに、戦争の形態は大きく変わりました。
「恒久的世界平和の実現」
- リーダーシップを発揮するために必須の倫理観・道徳観に基づく優れた人間性。
- 「軍」および自身に課せられた上記「ミッション(使命)」実現に向け、国籍や言語、習慣や文化も多岐にわたる「多国籍軍」を統率するリーダーシップや言語力やコミュニケーション能力。
- たとえば、「村の長(おさ)」など、異国の戦場において現地の主要人物から有用な情報を集めるべく言語力やコミュニケーション能力。
- 精神的負荷はもちろん、ときに不眠不休といった極限化の状況下においても、指揮命令方針にブレを生じさせないべく強靭な体力とそれを支える精神力。
- 銃弾が飛び交い、仲間が目の前で銃撃を受けるなど、「死の恐怖」が眼前に迫り来る状況下においても、常に冷静沈着に民間人の犠牲や部下の死といった被害を最小限にとどめることを最優先に、最善の戦略を立て、戦術を実行するべく強靭な精神力。
「多国籍軍」の総指揮はもちろん、各所に配備されるそれぞれの部隊における指揮命令・任務遂行を滞りなく果たし、「軍」そのものや部隊を正しい方向に導き、鎮圧を実現する。
「ミッション」を達成するという自身の役割を遂行するためには、私には想像できないほどの高度な教育が必要になるのです。
余談ですが、しかるべき教育訓練を受けていない普通の人は「死の恐怖」が眼前に迫る極限の状況に直面すると、「パニック状態」に陥るそうです。
「パニック状態」に陥ると、数秒から数十秒間のあいだ「思考停止状態」に陥り、我に返ったときには時すでに遅し、我に返る前に銃撃を‥。
このようなケースが非常に多いとのことであり、特に「軍」を統率するリーダーにはそれを圧倒的に凌駕する強靭な精神力が求められるそうです。
逃げることはもちろん、自身が恐怖に勝てずしては指揮命令が滞る。
滞れば、戦況に大きな影響を及ぼすからであることはいうまでもありません。
アメリカで構築された教育手法が、過去から現在まで主流である理由(まとめ)
多民族国家ゆえの「多国籍企業」、平和維持・国防のあり方自体の変化ゆえの「多国籍軍」。
「米国企業」でいえば、さらなる発展・永続、そして「ミッション」実現のため、「米軍」でいえば、究極ともいえる「ミッション」遂行のため、不可欠かつ最重要となる従業員や士官候補生に対する教育手法の研究・開発が地道に粘り強く続けられ、構築された結果が、過去から現在にわたり主流となっている理由なのだと思います。
そして、現在から未来にかけて。
当面はアメリカで構築された教育手法が主流であり続けるものと私自身は思っております。
社員教育の手法が、企業のみならず学生にとって非常に重要となる理由
代表的なものをあげますと、
●「根性論」
●「精神論」
●「陳腐化した過去の成功体験論」
=変化が目まぐるしい現代においては特に危険です。
●「ガンバリズム」
●「不自然なまでの礼儀偏重論」
●「企業戦士論」
●「やる気偏重論」
●「明るさ元気偏重論」
●「お客様=神様論」
私自身がこれまでの社会人経験のなかで実際に「受けて→踏襲し→行った」指導の数々。
全否定するワケではなく、ときに必要なものも当然あるとは思います。
ただ、こうしたものだけ(主流)で…、
- 「多様化」が進む現代において、社員の教育・育成・定着・早期戦力化につながるのか。
- 激化する企業間競争に勝つことができるのか、短期かつ、被害を最小限にテロリスト集団を鎮圧できるのか…。
- 企業においても、軍においても、多額の費用をかけ、多くのリソースを配備・投入しさえすれば、勝てる・鎮圧できるのか…。
おのずと「正しき社員教育の最重要性」がご実感いただけると思いますし、私も含め、企業内担当者の「変わり続ける努力」が必要不可欠となるのです。
そして、これは学生の方々にとっても、就職活動を行ううえでの「企業選びの基準」のひとつとするべきなのです。
「社員教育において、アメリカで構築された手法が主流であり続ける理由」
前編・後編と2回に分けてお伝えしてまいりましたが、とある企業様のご来訪を受け、しばらく忘れていたことを思い出すことができました。
TLBライフ株式会社の教育研修分野におけるサービス内容をよりよいものにするべく、各種教育手法の研究・開発はもちろんのこと、既存のコンテンツをよりよいものにカスタマイズするべく努めて参ります。
読者さまが所属される企業においての教育手法はいかがでしょうか。
適宜ご点検いただけましたら幸いです。
TLBライフ株式会社の境でした。
TLBライフ株式会社では、今後の企業の発展・存続に不可欠な人材の「採用・育成・定着・戦力化」を図るうえで「お困りごと」を抱えていらっしゃる中堅・中小企業様のご支援を行っております。ご興味のある企業様がありましたら、ぜひお問い合わせいただけましたらと存じます!
【お問い合わせはこちらまで!】
http://tlb.co.jp/contactus.php
【今日のありがとう】
この1週間、さまざま部分でご助力いただいた、家族・お客様・会社の皆さまに感謝!ありがとうございます!
☆★ツイッターやってます(^^♪★☆
https://twitter.com/TLB_life_sakai
フォロー・リプライお願いいたします!
☆★中堅中小企業様向け就職情報サイトChushon(チューション)(^^)/★☆
ぜひご活用ください!