ブログ版「コミュニケーション」研修⑪
「仕事が人を輝かせるのではなく、人が仕事を輝かせる」
こんにちは!TLBライフの境です。
「コミュニケーション」=「技術」
「傾聴」=「技術」
前回は良好で円滑な「コミュニケーション」の成立に必須である「傾聴」についてのお話しをさせていただきました。
今回からはさらにテクニカルな部分についてお話しをさせていただきます。
⑴話して伝える「コミュニケーション」
本日のお話しは、相手に伝えるべき「要件・要点」に関係する内容です。
②まず伝えるべきは「相手が最も知りたがっていること」
「奥様はおいくつなんですか?」
先日の記事でお伝えしましたが、社長との駅までの道中でいただいたご質問。
これに対してどう答えるか…?
それはただ一つ&ひとこと。
「(はい。)◯◯歳です。」
「社長が知りたいこと」は妻の年齢ですので、まず第一はそれを伝えること。
「えー…、私と同い年ですので…」
こういう文言は一切不要です。
質問にもあるとおり、「社長が知りたいこと」は「私と妻との年齢差」ではないのですから、語弊はありますがそれは「余計な情報」となります。
「あぁ、そうなんですね。◯◯歳というと…」
そのときに直接的なご指摘をいただくことはまずなく、そのまま会話が続くことが大半なのですが、
「相手が最も知りたがっていること」
つまりは
「結論」
を簡潔かつ、まず最優先に伝えることを日々実践し習慣づけることは、特に「ビジネスコミュニケーション」には不可欠です。
「ビジネスコミュニケーション」。上記のような会話であれば不具合な少ないですが、以下のような場合ではより一層の留意が必要です。
また、こうしたことの繰り返しが相手に「まどろっこしい」「コミュニケーションがうまくない」という意識を潜在的に植えつけてしまうのだと思うのです。
(ⅰ)社内コミュニケーション
社内での会話はもちろん、打ち合わせや会議などの際が主に該当するのではないでしょうか。
【ケース❶】
(質問)指示した案件、納期までに終わるのですか?
(返答)…。
【ケース❷】
(質問)先方から折り返しの連絡は来たのですか?
(返答)…。
【ケース❸】
(質問)今月の予算は達成できるのですか?
(返答)…。
❶の場合は「終わる」or「終わらない」
❷の場合は「来た」or「来ない」
❸の場合は「達成」or「非達成」
といったまずは「結論」から答えることが肝要となり、
「えー、A社から緊急の依頼が入り…」
「はい。昨日も3回目の連絡を…」
「えーと、競合の新規出店が…」
などの「理由」や「言い訳」から先に述べるのはNGです。
なぜならば、そこには質問した側が「一番知りたいこと」との乖離が発生しているがゆえ、「コミュニケーション」成立を難しくするからです。
また、特に後者のような、質問者にとっては望ましくない「結論」を伝えなくてはならない場合は、「自己防衛本能」が無意識に働くがゆえ、得てしてそうしてしまいがち。
特に留意が必要です。
「まどろっこしい人」
「まず言い訳から入る人」
皆さまもこのような方との「コミュニケーション」は好まないのではないでしょうか。
(ⅱ)社外コミュニケーション
詳細は割愛しますが、日常のプライベートや社内での何気ない会話や打ち合わせなどの機会で「結論」から述べる癖づけをしていないと、商談などの非常に重要な機会にて、無用な機会損失を招きかねません。
「価格を下げる余地はあるのですか?」
「〜のようなサービスはないのですか?」
「何社に導入実績があるのですか?」
商談においてはさまざまなご質問をいただく機会があります。
先方が取れる時間にも限りがあります。
その短い時間のなかにおいて、お客様との良好で円滑な「コミュニケーション」を実現するためには、質問に対して完結に「結論」から述べるという「技術」が不可欠になるのです。
日常において、上司・同僚・部下、家族との「コミュニケーション」の機会は多くありますが、
「話を聞いてくれない」
「傾聴なんてとんでもない」
などのご感想をお持ちもいらっしゃると思います。
しかし、「まどろっこしい」話や「理由や言い訳」のウェイトが高い話を「傾聴」するのにも限界があります。
このようなストレスや不満をお持ちの方がいらっしゃれば、「結論」から話してから付随する事項を、という順番で伝えられているかのご点検は必要かと思います。
「コミュニケーション」。口で言うのはカンタンですが、本当に難しいです。
「コミュニケーション」のひとつである「対面コミュニケーション」。
必須となる「傾聴」と「結論から伝える」ということ。
いかがでしょうか。
適宜お振り返りいただければ幸いです。
「仕事が人を輝かせるのではなく、人が仕事を輝かせる」
TLBライフの境でした。
【今日のありがとう】
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